眞子さまが手話であいさつ 高校生のコンテストに出席

 

 

 

2017年8月26日、秋篠宮家の長女眞子(まこ)さまが東京・有楽町で開かれた「第34回全国高校生の手話によるスピーチコンテスト」に出席された。

 

紺のスーツ姿の眞子さまは、約5分間にわたる手話を交えたあいさつの中で、「このコンテストに出場された方々が医療、教育、福祉などさまざまな分野で手話を使い、活躍されています」と紹介。手話を学ぶことで「新しい出会いや発見がある」と意義を強調し、7月にトルコで開かれた聴覚障害者のための総合スポーツ大会「デフリンピック」での日本選手団の活躍にも触れ、「夢に向かって挑戦することの素晴らしさを伝えてくれました」と述べられた。そのうえで、「様々な活動を通して大事な言葉である手話に対する理解がより一層深まることを願っております」と締めくくられた。

 

その後、全国から選ばれた10人の高校生による手話スピーチを熱心に見守り、拍手を送られた。

 

コンテストの1位には北海道立石狩翔陽(しょうよう)高校3年の長谷川幹奈さんが選ばれた。

 

手話言語条例を鳥取県に次いで2014年4月に全国で2番目に施行した石狩市の総合学科制同高校(藤井勝弘校長)では、2017年度から「手話語」(理論と実践、年70時間 高2の選択科目)の授業が始まっている。

 

手話を「言語」と位置づけ、その理論を学んだり、実際にやってみたりする全国でも珍しい試みで、今年度は16人が学んでいる。来年度からは3年生も対象になる。高校や市は、将来の「手話言語法」制定を見据えているという(石狩市の田岡克介市長は、「全国手話言語市区長会」の会長)。

 

 

眞子さまあいさつ全文は次の通り 

 

 第34回全国高校生の手話によるスピーチコンテストの開催にあたり、みなさまにお会いできましたことを大変うれしく思います。

 

 この手話によるスピーチコンテストは、手話の普及と福祉教育の推進を目的として昭和59(1984)年に始まり、青少年の手話への関心を高める上で大きな役割を果たしてきました。

 これまでに出場された方々がその後、医療、教育、福祉など、様々な分野で手話を使い、聴覚に障害のある人々の生活を支えるために活躍されているとうかがい、コンテストの深い意義を感じております。

 

 今年の7月、トルコのサムスンで、聴覚に障害のある選手が出場する第23回夏季デフリンピック競技大会が開催されました。世界各地の代表選手が互いに競い合い、国際手話で交流もされたと聞いております。そして、日本の選手団は過去最多のメダル数を獲得し、大きな成果をあげました。みなさまと同年代の高校生の選手も活躍しました。その様子は、私たちに夢に向かって挑戦することの素晴らしさを伝えてくれたと思います。

 

手話に触れること、手話を学ぶこと、手話の大切さを理解することによって新しい出会いや発見があると思います。コミュニケーションの幅も大きく広がると思います。そして、みなが安心して暮らせる社会へとつながっていくのではないでしょうか。

 

 この手話スピーチコンテストを含む様々な活動を通して、大事な言葉である手話に対する理解がより一層深まることを願っております。

 

 本日、全国より選ばれた10人の高校生がスピーチをされます。発表されるみなさまが、ご自分の気持ちを豊かな手話で表現なさるのを楽しみにしております。長年にわたり本コンテストの開催に尽力された方々に敬意を表しますとともに、この大会がみなさまのよい思い出となることを願い、私のあいさつといたします。

 

 

 

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