国会中継における字幕もしくは手話の付与に関する質問主意書と答弁書

 

平成三十年二月十五日提出

質問第七八号

 

国会中継における字幕もしくは手話の付与に関する質問主意書

提出者  初鹿明博

平成三十年二月二十三日

内閣総理大臣安倍晋三

衆議院議長大島理森殿

衆議院議員初鹿明博君提出国会中継における字幕もしくは手話の付与に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。

 予算委員会や国民の関心の高い重要法案の審議などが行われる場合に、NHKで国会が生中継されています。

 国会中継は、国民が国会での審議の過程など国政に関わる諸問題が国会でどのように議論されているのかを知る上で、極めて重要な役割を担っております。

 しかしながら、残念なことに聴覚障害者が情報を取得する上で必要な字幕や手話等が付けられていない為に、他の者と同等の情報を得る機会が損なわれてしまっています。

 障害者差別解消法が施行され、行政機関等及び事業者は、社会的障壁の除去の実施についての必要かつ合理的な配慮を行うことが義務付けられています。

 上記法律の趣旨からも、NHKが行う国会中継については、字幕もしくは手話の付与を必須とするべきだと考えますが、政府の見解を伺います。

 

 右質問する

聴覚障害者のための情報アクセシビリティの向上は重要な課題であり、放送法(昭和二十五年法律第百三十二号)第七十条第二項の規定に基づく「日本放送協会平成三十年度収支予算、事業計画及び資金計画に付する総務大臣の意見」においても、日本放送協会(以下「協会」という。)に対し、字幕放送及び手話放送の拡充を図ることについて配意すべき旨を述べているところであるが、具体的にどの放送番組に字幕又は手話通訳を挿入するかについては、同法の趣旨を踏まえ、協会において判断されるべきものと考える。

 

 

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