1.対応要領制定に至る経緯 我が国では、国連の障害者権利条約の締結(2014年1月)に先立つ国内法整備の一環として、障害者基本法改正(2011年8月)、障害者総合支援法制定(2012年6月)、障害者雇用促進法改正(2013年6月)などとともに2013年6月に障害者差別解消法が制定されました。 障害者差別解消法は、障害者基本法の基本的な理念にのっとり、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害を理由とする差別の解消を推進することを目的としています。また、障害者差別解消法においては、国の行政機関の長が、それぞれ、対応要領を定めることとされています。 障害者差別解消法の目的である障害を理由とする差別の解消の推進は、参議院事務局においても積極的に取り組むことが望ましいことから、参議院事務局においても同法の趣旨を踏まえた「対応要領」を制定し、2016年4月1日に施行しました。 なお、制定に当たっては、国民の皆様からいただいた御意見を踏まえております。 障害者の方々を始めとする多くの国民の皆様の参議院へのアクセスの向上のため、今後も不断の見直し、改善を行ってまいります。 2.対応要領 Ø 参議院事務局における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領(PDF版)【るびなし】 Ø 参議院事務局における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領(PDF版)【るびあり】 Ø 参議院事務局における障害を理由とする差別の解消の推進に関する対応要領(テキスト版) 3.参考資料 対応要領のホームページ掲載に併せて国会参観や傍聴などの各種情報をまとめました。 (1)国会参観及び傍聴の御案内 現在、参議院事務局では障害者の方の会議傍聴や国会参観に当たり、以下の取組を行っています。 【傍聴について】 Ø 手話通訳者又は要約筆記者の同伴が可能です。 Ø 事前の申出をいただければ、参議院事務局から手話通訳者又は要約筆記者の派遣を依頼いたします。(費用は参議院事務局が負担します) Ø 身体障害者補助犬の帯同が可能です。 Ø 主な委員会室において難聴者補聴システムを整備しています。 Ø 本会議場に車いす用の傍聴スペースを、委員会室に車いす対応可能な傍聴スペースを設置しています。 Ø 車いすの貸出しを行っています。 Ø 車いすやつえを用いた方への手助けなど、障害の状況に応じた配慮を行います。 Ø オストメイト対応の多機能トイレを整備しています。 【参観について】 Ø 点字パンフレットの作成・配付をしています。 Ø サービスロビーにおいて触察用国会議事堂模型(点字解説文を貼付)を展示しています。 Ø 参観ロビーにおいて触察用国会議事堂模型及び触察用参議院議場模型(いずれも点字解説文を貼付)を展示しています。 Ø 参観ロビーにおいてギャベルと議席のレプリカ(いずれも点字解説文を貼付、車いす用議席も設置)を展示しています。 Ø 身体障害者補助犬の帯同が可能です。 Ø 参観における手話、筆談、読み上げ等の対応を行っています。 Ø 車いすの貸出しを行っています。 Ø 車いすやつえを用いた方への手助けなど、障害の状況に応じた配慮を行います。 Ø 参観ロビー等にオストメイト対応の多機能トイレを整備しています。 国会体験・見学(傍聴、参観についての詳細はこちらを御覧ください) (2)請願書の提出について 請願書の提出(詳細はこちらを御覧ください) (3)参議院へのアクセス(周辺地図・交通案内) 参議院議員会館に来訪される場合、参議院議員会館の障害者用駐車スペースが利用できます(5台)。
衆議院事務局において、障害を持った方々が国会に接する機会が多い本会議・委員会等の傍聴、国会参観、 主な訪問先である建物(議員会館、憲政記念館)における障害を持った方々に対する主な配慮例及び問合せ・相談先をご紹介します。 また、衆議院事務局の職員による障害を理由とする差別的取扱いを受けた場合の相談先についてもご紹介します。 なお、問合せ・相談先のメールアドレスは、障害を持った方々及びその関係者のための問合せ・相談専用アドレスです。 ◇本会議・委員会等の傍聴 ※本会議を傍聴するには、一般傍聴券か議員紹介券が必要です。 ○障害を持った方々への主な配慮 Ø 聴覚に障害を持っている方が傍聴する際には手話通訳者や要約筆記者の同伴をお願いしています。 手話通訳者や要約筆記者が同伴できない場合には、事前の要請があれば衆議院事務局の方で手配することができます。 傍聴の際には、事前にご相談ください。 Ø 視覚に障害を持っている方は、白杖を携帯したままの傍聴ができます。 また、盲導犬を同伴しての傍聴ができます。 Ø 身体に障害を持っている方は、車椅子を使用されている方は、そのままの傍聴ができます。 Ø 委員会、憲法審査会については、委員長または会長の許可があれば、杖を携帯したままの傍聴が認められます。 Ø また、介助犬を同伴したままの傍聴ができます。 Ø 車椅子でスムーズに移動するため、スロープ、エレベーターを整備しています。 Ø 建物の中には、多目的トイレを整備しています。 Ø 本会議の傍聴席には車椅子に対応したスペースを用意しています。 ○上記についての問合せ・相談先 本会議の傍聴 ◇国会参観 ○障害を持った方々への主な配慮 Ø 聴覚に障害を持った方は、聴導犬を同伴したままの参観ができます。 Ø 視覚に障害を持った方は、盲導犬を同伴したままの参観ができます。 衛視が参観受付入口に用意した国会議事堂の模型に触れていただきながら、 議事堂の説明を行っています。 Ø 身体に障害を持った方は、介助犬を同伴したままでの参観ができます。 Ø 貸出用車椅子を用意しています。 Ø 車椅子でスムーズに移動するため、スロープ、エレベーターを整備しています。 Ø 建物の中には、多目的トイレを整備しています。 Ø 参観コースの中の国会前庭遊歩道をフラット化し、車椅子での通行が可能になりました。 ○上記についての問合せ・相談先 警務部参観係 ◇建物訪問(議員会館、憲政記念館) 第一・第二議員会館訪問(共通) Ø 補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を伴って入館できます。 Ø 受付勤務者へ手話研修を実施しており、受付窓口では、筆談、代筆等による対応の用意があります。 Ø 車椅子を使用している障害を持った方、白杖を使用している視覚障害を持った方等に対しては、必要に応じて案内等の支援を行っています。 Ø 建物内は段差のない動線、公道から館内受付までの点字ブロックを設置しています。 Ø 貸出用車椅子を用意しています。 Ø 多目的トイレを設置しているほか、一部のトイレには、視覚に障害を持っている方を対象としたトイレへの音声誘導装置を設置しています。 Ø すべての訪問者用エレベーターが障害者対応です。 Ø 身体障害者用車両スペースを確保しています。 Ø 聴覚に障害を持っている方が出席する会議のために、必要に応じて設置可能な聴覚支援装置を会議室備品として用意しています。 ○上記についての問合せ・相談先 第一議員会館サービスセンター 電話 03‐3581‐5111 内線69030 憲政記念館訪問 ○障害を持った方々への主な配慮 Ø 補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬)を伴って入館できます。 Ø 障害を持った方から要請があれば、筆談、展示室等への案内をしています。 Ø 貸出用車椅子を用意しています。 Ø 車椅子でスムーズに移動するため、スロープ、エレベーターを整備しています。 Ø 建物の中には、障害者対応トイレを整備しています。 |